5月は新茶の季節ですね。一番茶や初摘みといわれ今年の新茶が出始めます。
八十八夜にあたる日に収穫されたお茶は不老長寿などに効果があるといわれ縁起物でした。
今の季節 目が覚めるような緑に輝く茶畑が一面に広がり
どこか懐かしく心癒される風景が広がります。
起伏にとんだ丘陵地のある掛川で葉肉の厚いお茶が栽培されています。
それが深蒸しの製法に適していることからおいしい深蒸し茶の名産地として
広く知られるようになりました。
静岡のお茶は日本最大のお茶の産地。そのおよそ15%を掛川で生産されています。
味と香りに自信のある深蒸し茶!私もここ何年もこの深蒸し茶の大ファンです。
深蒸し茶とは?
深蒸し茶(ふかむしちゃ)は お茶の製法の一種で生茶葉から煎茶を造る最初の工程の
蒸しの時間を1分から3分程度長くとるものを深蒸し茶といいます。
緑茶製造の第一工程として 通常は茶葉を30秒から40秒ほど蒸して
60秒から100秒ほど蒸すと深蒸し茶と呼ばれ
180秒まで蒸すものは特深蒸し茶と呼ばれます。
最高級煎茶
取っておきの贅沢なひとときに・・・芳醇な味と香りが楽しめます。
有機肥料をふんだんに使って大切に育てた上質な葉だけを使います。
3月下旬に芽吹いてから25日たった頃に新芽を一芯三葉(ひとつの芽と三枚の葉)で
大切に摘み取ります。
☆おいしい入れ方
急須にお湯を入れて30秒くらいしたら注ぎ始め 30秒くらいかけて少しずつ湯呑に
注ぎ分けます。高級茶なので温度は低めで お湯の量も少なめにしてください。
茶葉5グラムに対し湯量130㏄ 湯温75~70度くらい。
まろやかな甘みが楽しめます。
最上級煎茶
おもてなしや贈答にむいています。コクのあるまろやかな味です。
芽吹いてからおよそ35日 八十八夜のころに摘まれたお茶です。
このころのお茶の葉が最も味ののる時期で アミノ酸やビタミンなどが豊富です。
☆おいしい入れ方
急須にお湯を入れて30秒くらいしたら注ぎ始め 30秒くらいかけて少しずつ湯呑に
注ぎ分けるようにします。上級茶の場合は茶葉を少し多めに入れるか
お湯を少なめにするとよりおいしい甘みが増します。
茶葉5グラムに対し湯量150㏄ 湯温80から75度くらい。
上・中級煎茶
食事のあとに飲む家庭用にむいています。
春の陽を十分に浴びて成熟した一番茶の新芽からつくられたお茶で
栄養も満点の煎茶です。甘みの中にほのかな渋みを味わえます。
深蒸しなので二煎目、三煎目もおいしくいただけます。
☆おいしい入れ方
ポットのお湯をそのまま急須に入れても大丈夫ですが お湯を一度湯呑に
入れて湯さましすれば渋みを抑えた甘みが味わえます。
茶葉6グラムに対し湯量180㏄ 湯温80度くらい
荒茶仕立て
いつでもどこでも気取らずにいただけます。
精選される前のお茶を荒茶といいます。荒茶の持っているお茶本来の風味を大切に
精選工程を極力省いて造ります。見た目は茶葉が少しおおまかになりますが
味は人気の味になってます。
☆おいしい入れ方
蒸し度が強いので待ち時間は少し短めで 注ぎ分けも25秒くらいで大丈夫。
渋めのお茶が好きな方は温度も気持ち高めでも構いません。
茶葉6グラムに対し湯量180㏄ 湯温80度くらい
濃厚な深蒸し茶は健康成分が豊富!
深蒸し茶は普通のお茶より蒸し時間が長く造られるので
お茶の成分が煎出されやすくなります。
渋みが少なく濃厚で味わい深い緑茶になり また 茶葉が細かくやわらかくなっているので
カテキン・テアニン・ビタミンC・E・βカロチン・サポニン・ミネラル・食物繊維
クロロフィルなど通常のお茶に比べて 健康に良い成分がより抽出されやすくなっています。
水色は濃厚で しかも味はまろやかで飲みやすく 健康成分をより効率よく摂取できるようになっています。
毎日お茶をたくさん飲むことで 抗酸化作用・抗菌作用で知られるカテキンやビタミン・
食物繊維など 体に良い健康成分が豊富に含まれているので
健康長寿の秘密にもなっています。
また お茶を飲み続けることで腸内環境が改善されることも分かっています。
そんな栄養成分豊富なお茶をたっぷり飲む生活習慣こそが健康長寿である秘訣だということが
考えられています。
まとめ
深蒸し茶の深緑とおいしさの秘密いかがでしたか?
深蒸し煎茶の色といい 味わいといい ほんとに好きなんですよね~。
スーパーで売ってるお茶は ちょっと薄くて飲めないくらいなんです。汗
一度飲み始めると ずっと飲みたくなる味なんです。
これから暑い時期になっても 冷えた深蒸し煎茶もさっぱりいただけておいしいんです。
今ではメッシュに入った水出し煎茶もありますから 簡単・手軽に
暑い夏でも楽しむことができるんです。
今回 深蒸し煎茶についてお話しましたがこちらの新茶も参考にしてくださいね。
ぜひ一度 深蒸し煎茶お試しください。
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